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【読み聞かせ】我が家の絵本選び!参考にしている情報元は?【初心者向け】

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皆様は我が子へ絵本を選ぶ時、何の情報を元にして、絵本を選んでいますか?

絵本とひと口に言っても、その冊数は膨大!

しかも、各年齢ごとによって、読むのに適した絵本の内容も違います。

本屋さんの絵本コーナーで、「どうやって選べば良いのかわからない……」と戸惑う方がいらっしゃるのも当たり前ですよね。

 

そこで、今回の記事では、我が家で絵本を選ぶ時に参考にしてきた情報元を簡単にご紹介します。

当たり前過ぎる事も書いてありますが、ごく普通の主婦によるリアルな一般家庭の例だと思って、ご参考にして頂ければ幸いです。

 

 

自分が子供の頃に読んでいた絵本を思い出す

我が家が所有する絵本の半数は、私が子供の頃に読んでいた絵本を参考にして購入しています。

自分が好きだった懐かしい絵本を親となった今、我が子と一緒に読む、というのは格別の楽しみ方ですね。

童心に返って楽しむのは勿論、大人の今は子供の頃とは立場も視点も違いますから、新しい発見が得られて、より深く絵本を理解できます。

いや~~、本好きにとって、読み聞かせは得るものが多い至福のひと時ですよっ。

 

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ただ、この方法(?)の第1の欠点としては、情報の古さ。

どんなに最短でも、10数年以上前の思い出を掘り起こしている訳ですからね~~。

アラフォーの私の場合、絵本情報の更新が四半世紀以上前で止まっている状態……こうして文字にすると、軽いショックを受けるくらい、昔ですよ。

どうしても、絵本は毎年沢山出版されてるのですから、やはり情報の鮮度という点では劣ります。

 

第2の欠点としては、子供の頃に絵本を読んでいない、記憶が残ってない、絵本を読むのが好きではなかった、などの場合には使えない方法だという事でしょうね。

こればかりは仕方ありません。

それに、各家庭の教育方針も、子供の好みも、千差万別!

絵本よりも他の遊びが好きな子がいても当たり前、昔過ぎて覚えていないのも当たり前です。

特に、乳児向けの絵本なんて、記憶に残っている方が稀でしょう。

実際、私の夫も読書は好きでなかったし、子供の頃に読んだ絵本の記憶はほとんど残っていないそうですから、絵本選びについては、お手上げだそうですよ。

 

やはり、絵本に関する情報を別で集めるに限ります。

 

絵本専門店

百聞は一見に如かず、は絵本にも当てはまり、やはり実物を見て選ぶのが、絵本選びの理想です。

そして、餅は餅屋と言いますように、絵本を手に取るならば、絵本専門店!

売れ筋の絵本は平積みしてありますから、まずは目立つ場所に置いてある絵本を手に取ってみてもいいですね。

内容はもちろん、絵本の紙質や装丁、カバーに至るまで、手に取って確かめられるのは、実店舗にしかできないメリット。

お店によっては、セレクトやインテリア、催し物など、トータルに渡って独自色を出している場合も多く、子供も大人も楽しめるワンダーランドですよ。

絵本知識のある店員さんへ直接相談もできるので、細かいニュアンスを伝えて、読んでみたい絵本を探す事もできます。

 

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しかし、この方法最大の欠点としては、絵本専門店の数の少なさ!

そもそも、少子化&ネット通販の普及というダブルパンチを受けているせいで、一般書店よりも更に顧客数が絞られる絵本専門店は、非常に厳しい状況に晒されています。

それに、お店側も利益を出さなければ営業が続けられませんから、ある程度の集客が見込める立地でないと経営が厳しい……。

と言う事で、どうしても絵本専門店は絶対数が少ない上に、都市部へ集中しがちです。

大多数の方にとっては、利用しにくいというのが事実でしょう。

 

残念ながら、我が家の近所にも絵本専門店はありません。

でも、絵本専門店ではなくとも、一般書店の中でも絵本コーナーに力を入れている場所はあるんですよ。

スペースは狭くとも、ポップを工夫していたり、よく見れば個性あるセレクトだったり、季節や行事ごとの特集を頻繁に組んでいたり……店員さんの絵本愛が感じられる機会はちょこちょこ見受けられます。

絵本専門店は敷居が高いというか、ちょっと入りにくい雰囲気を感じる事があっても、一般書店の絵本コーナーなら立ち寄りやすい、というメリットもあり。

絵本専門店がないからとあきらめず、近所の書店を観察してみるのもオススメです。

 

なお、絵本専門店によっては、ホームページを開設している場合も多くあります。

絵本の実物を見られなくても、そういったホームページでは、絵本専門店ならではのコメントや解説などを付けた絵本紹介や、ちょっと他とは違う視点での年齢別リストを公開しているので、チェックしてみると役立ちますよ。

子連れでは出掛けにくい方、お店から遠方にお住まいの方は、ぜひ1度覗いてみて下さい。

 

なお、自宅から気軽に通える距離で絵本専門店があるという方は、スーパーラッキー!

ぜひ、天から恵まれた機会を逃さず、お店へ通って頂きたいですね。

 

ポータルサイト「絵本ナビ」

日本最大級の絵本ポータルサイト「絵本ナビ」。

 

絵本ナビ 子どもに絵本を選ぶなら

 

回線さえ繋がれば、日本のどこにいようと調べられるのは、ネットの強み。

年齢別・テーマ別リストの充実具合はもちろん、作家インタビューや各種ランキング、新刊紹介に至るまで、その情報量は圧倒的です。

なんと、絵本の全ページ試し読みも可能でして、その数は2,000冊以上!

季節や行事、性別や嗜好など、様々な角度から組まれた特集も必見です。

年齢別絵本セット販売もしているので、「とりあえず0歳向けの絵本を何冊か欲しい」「孫へ絵本のプレゼントを贈りたい」という利用の仕方もできますね。

 

紹介されている絵本には、作品情報や編集部コメントの掲載のみならず、絵本ナビ会員による5段階評価から割り出された点数付けもされています。

絵本は、読み手側の受け取り方や状況によって、評価は如何様にも変動するものですから、点数自体が絶対的評価ではありません。

けれど、わざわざ会員登録するほど絵本に興味がある層からの評価ですから、参考になるのも事実。

特に、絵本ナビ会員による絵本レビューには、実際に読み聞かせをしている家庭からの率直な意見、子供達の生の反応が映し出されていて、とても参考になりますよ。

 

欠点は、その膨大な情報量の前に、どこをどう見ればわからなくなる事、でしょうか。

絵本ナビ側も、初心者向けに少しでもわかりやすいように、「パンケーキが出てくる絵本」や「おばけが出てくる絵本」など、多種多様なテーマ分けをした紹介の仕方をしてはいますが、何しろ情報量が膨大過ぎる……!

初めての利用の場合はまず、年齢別リストを見て、自分が読ませたい傾向・子供の好みが何なのかをゆっくり考えた方がいいかもしれません。

その後、テーマ別紹介に手を出すくらいが、混乱しなくて良いかも??

 

なお、私も現在進行形で、絵本ナビの年齢別リストには散々お世話になっています。

自分が過去に読んでいて忘れてしまった絵本も、リストを見ると思い出したりして、眺めるだけでも効果があるんですよねー。

もっとも、最近はこのブログの記事を書くにあたって、思考への影響を受けないように絵本レビュー部分は見ないようにはしていますが……基本情報を調べるのには、今も活用しています。

 

ショッピングサイトで検索する

アマゾン・楽天・yahooなどのショッピングサイトで絵本を検索する時、検索結果をレビュー件数順に並べ替えてみてください。

レビューが多いという事は、それだけ多くの方が子供の為に買った、という事。

レビューの多さは売上数に比例する訳ではありませんし、絵本の質を純粋に反映するものでもありませんが、これが結構参考になるんですよ。

いわゆる名作として知られるメジャーや話題作は大抵レビュー件数が多いので、人気作をお手軽&片手間に探すならば、結構有効な方法です。

 

なお、この方法の短所としては、ネット上ではマイナーでも内容の素晴らしい良質な絵本を見逃しがち、という点でしょうか。

今の流行から外れていたり、日本人にとって馴染みのない国の作品だったり、初版が古かったり、発売されたばかりだったり……そういう絵本は、どうしてもレビューが少ないんですよね。

また、民話絵本は地味な印象なのか、レビューが少ない傾向がアリ。

その為、「優れた絵本なのに、レビューが少ない……」なんてケースはよくある話なんです。

あんまり頼り過ぎると、まだ見ぬ素敵な絵本との出会いを見落としてしまう可能性がありますので、ほどほどに……。

 

SNSの活用

口コミ情報をSNSから得るというのは、今のご時世ならでは。

絵本に詳しい友人、なんて都合の良い存在がどこにでも居るはずもありませんから、そんな時はSNSも立派な情報元です。

お互い遠く離れた地に住もうとも、同年代の子供を育てる親同士で、リアルな経験に基づいた親目線の情報を交換できるのは、絵本選びの一助になりますね。

 

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と言っても、私個人は、インスタもTwitterも全く活用していないアナログ派。

この方法に関しては、偉そうなセリフを述べられる立場ではありません……。

唯一、このブログを始めるきっかけになった楽天市場のショッピングSNS「楽天room」で、絵本の情報収集をしているくらいでしょうか。

個人が商品紹介をするスタイルのSNSなので、それぞれの家庭にて実際に読み聞かせている絵本のレビューが書いてある場合が多く、読んでいると、見落としていた絵本の存在や、自分とは違う視点での考え方を教えてもらえて、とても参考になります。

好みが似ている方の絵本紹介は必ずチェックするようにしていて、実際にそれで購入に繋がった経験は何回もありますよ。

 

きっと、他のSNSも同じように活用できるはず……と思うのですが、実際にはどうなんでしょうね~~?

 

定期購読サービス

絵本を揃えてあげたいけれど、自分で調べる時間がない……という方には、プロ目線で絵本をセレクトしてもらえる「定期購読」もオススメ。

 

絵本の定期購読サービス(有料)は、主に出版社・絵本専門店・絵本情報サイトなどが取り扱っています。

コースの内容は、対象年齢・購読期間・配本される絵本の傾向・配本数・価格(送料の有無)など、各社によって特色があります。

昔から一般的なのは年齢別コースですが、最近では、英語絵本・大人向け絵本・新刊絵本などのコースなどもありますね。

 

申込をすれば、毎月の配送を自宅で待つだけ!

次に来るのはどんな絵本かな、とお子さんと一緒に待つ楽しみがありますよ。

ちなみに、配本リストは最初から公開されている場合も多いので、事前にチェックしておくのが吉。

手持ちの絵本と重複してしまう場合もありますので、その際には差し替え用の絵本を準備してくれるサービスを選んでくださいね。

 

注意点として、出版社の定期購読は、その出版社から出ている絵本しか届きません。

出版社を問わず、幅広いセレクトで送ってもらうなら、絵本専門店や絵本情報サイトの定期購読の方が良いかと思われます。

 

個人的には、

この両者が、サービス内容や絵本のセレクトのバランスが取れていると感じますね。

ただ、私は実際に定期購読を利用した事はないので、あくまでも調べた限りですけれど……。

 

なお、邪道ではありますが、定期購読サービスのHP上で公開されている配本リストを購入時の参考にする、という方法もあります。

プロ視点の年齢別セレクトを勉強させてもらえるので、1度覗いてみると良いかも。

もちろん、そのリストとサービス内容が気に入ったら、ぜひ定期購読を利用してみて下さい。

 

絵本雑誌 

絵本雑誌は、育児中の親に向けたモノから専門色の強いモノまで、様々に出版されていますね。

どれを読むかは各自の好み次第ですが、私が時折購入しているのは、以下の雑誌です。

 

「絵本のある暮らし」をモットーにした、一番人気の絵本専門雑誌(月刊)。

絵本・作家・人気キャラクター・グッズの紹介の情報を幅広く掲載。

誰にでも読みやすい紙面作り、月替わりのテーマによる特集記事が特徴的。

なお、『MOE』から派生した子育て情報誌『KODOMOE』(隔月刊)は、絵本情報のみならず、描きおろし絵本の付録もついてくるので、かなりお得。

 

小学生を持つ親向けの教育系雑誌(季刊)。

基本的には勉強や知育重視の内容なものの、時折、絵本や児童書を特集。

学びやコミュニケーションの発達などを知育系を重視した紹介リストは、新しい絵本との出会いが意外と多いので、要チェック。

 

30~40代の子育て世代向け情報誌(年2回発行)。

毎号、育児に関するひとつのテーマをとことん掘り下げている。

充実した情報量は当然ながら、他とはひと味違う視点からの記事作り、母親だけでなく父親目線も取り込んだ紙面作りが特徴的。

絵本をテーマにした号の数は少ないものの、読みごたえは抜群。

絵本に関するムック本も出版されていて、個人的に愛読中。

 

ちなみに私が雑誌を選ぶ基準は情報量の多さ、そして、育児・家事の片手間に読めるレベルである、の2点です。

専門色が強い分析を載せた雑誌も読んでいて面白いのですが、正直じっくり読んでいる時間がなく……ぱらぱらと流し読みするくらいが今は丁度良いですね~。

 

絵本雑誌の良い所は、作家インタビューや絵本が描かれた背景の解説などを組み込んだ特集が頻繁に組まれている事でしょう。

自分以外の視点、絵本に込められた深い意味を理解する契機を貰えるのは、絵本雑誌ならでは。

子供自身には関係ない部分に思えるかもしれませんが、読み聞かせる側の大人が絵本を読んだ後に話をしたりする際、知識の裏付けの有無はその話す内容にも影響する、と私は考えています。

絵本の解釈は個人の自由ですが、事実として絵本の制作過程を知っておくのは、その後の絵本選びの参考にもなりますから、損はないと思いますよ。

 

図書館

絵本を買うにはお金が掛かります。

子供が気に入るかわからないから、まずは家で読み聞かせのお試しをしたいな……そんな時は言うまでもなく、図書館の出番でしょう。

図書館から遠く離れた場所に住んでいるならともかく、無料で絵本が借りられる公共の場所ですから、利用しないのは勿体なーい!

 

そして、チェックしてほしいのは、図書館から発行されているお便り類です。

多くの図書館では、司書さん達が作ったオススメ絵本のお便りを月ごと、または季節ごとに配布しているのをよく見かけます。

お便りも、年齢別だったり、テーマ別だったり、様々。

司書さんに直接話しかけるのは躊躇われる方、図書館の絵本があり過ぎて何を選べばわからない方は、そういったお便りを利用してみてはいかがでしょうか?

 

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ただ、図書館の欠点は、規模がピンキリ、という事ですね……。

各都道府県の中央図書館ならば、子供用コーナーも相当の広さ及び冊数ですが、地域に散らばる図書館の中には、スペースや予算の都合上、絵本が少ないというのは、よくある話です。

そういう小規模の図書館(というより図書室状態)だと、お便りは置いていない事も多し。

もし、最寄りの図書館にお便りが置いてあったら、これまたラッキー、要チェックです。

 

公益社団法人「全国学校図書館協議会」

1950年の任意団体から始まり、学校図書館の充実・発展と青少年の読書振興を目的とした公益社団法人「全国学校図書館協議会」は、青少年読書感想文コンクールなど数々のコンクールを開催している事で有名な団体。

その活動の一環として、図書の選定事業があり、毎年絵本や児童書の推薦も行なっています。

その推薦図書リストの絵本バージョンが、以下の2つです。

 

入手可能な絵本の中から、100冊を選出。

定番やロングセラー、新刊に至るまで、幅広く選ばれているのが特色。

選定事業としては、2016年を以て廃止。

現在、HP上にて第28回選出分のリストのみ閲覧可能。

 

上記の「よい絵本」を引き継ぎ、2019年から事業スタート。

1年間に出版された新刊絵本の中から、50冊選出。

HP上では、Excelデータやリーフレット画像も閲覧・印刷が可能。

 

どちらも少々お堅いイメージは免れないリスト内容ですが、図書館側の視点でのセレクトというのは、なかなか参考になります。

特に、「えほん50」の方は新刊中心ですから、新しい情報を得られるのはメリット。

リーフレット画像ならば、カラーの表紙写真付きですから、見やすくてオススメです。

 

 

まとめ

以上が、私が実際に絵本の情報収集をするのに使った情報元、です。

記憶を掘り起こすとか、図書館とか、当たり前過ぎて記事に書くのが恥ずかしいレベルですけれど、一応全部書いてみました。

 

改めて振り返ってみると、ネットの活用の占める割合が多いですね。

ひと昔前だったら、集められなかったであろう量の情報を今はスマホ片手にチェックできるのですから、良い時代~!

でも、その量に対処できるかは、結局のところ、人間次第。

選択肢が沢山あり過ぎてわからない時は、絵本ナビの年齢別リストで紹介されている定番絵本辺りから攻めるのが良いのではないかな、と個人的には感じます。

これなら、場所も時間も関係なく利用できますからね。

 

ぜひ、皆様もお好きな方法で、絵本を探してみて下さい。